小学校の英語教育が5年生から必須科目に入り、ますます子どもへの英語力が求められる時代になってきました。
大人向けだったオンライン英会話が子どもに特化したものに進化し続ける今、子ども達への英語教育を模索すると、オンライン英会話も十分選択肢の1つになり得ます。
オンライン英会話はレッスンスタイルや金額設定も選択肢が多様で、送迎の負担もありません。スマートフォンやタブレットなどの機器とインターネット環境さえあれば、とても効率よく学べるツールです。
ですが大人と違って、やる気や対応能力、向き不向きなど、オンライン英会話にもメリット、デメリットがあります。
この記事では、リップルキッズパークやクラウティなど、複数社のオンライン英会話を渡り歩いてきたハナさんに、実際に子どもに受講させてみて感じるオンライン英会話のデメリットについて、話しを聞いてみました。
オンライン英会話の受講を考えている方は、ぜひ参考にして下さいね。
目次
子ども向けオンライン英会話教室のデメリット
飽きてしまうことも
そもそもまず、椅子に座って25分間座れる年齢であること。小学校低学年でも、単調なレッスンだとすぐに飽きてしまいます。
子どもに合った良い講師、子どもが楽しみながら学べるカリキュラム、飽きさせないシステムに出会うことが大事です。
親のフォローも必要
画面を通してのコミュニケーションとなるので、未就園児だと、親のフォローがかなり必要になります。慣れるまで、辛抱強く親がフォローしなければいけません。
親が横についてフォローすると、今度は親に対しても甘えが出て、
「お腹すいた、喉が乾いた。」
「疲れた。」
など、集中力が持たない事も多々あります。そこをどう乗り越えていくのかは、親の工夫にかかってきます。
我が子のレッスンで実践している工夫は、横に座るのではなく、少し離れた位置で、洗濯物を畳んだりと別の事をしているアピールをしています。
そしてさりげな~くレッスンには耳を傾けておいて、質問に答えられない時など子どもが困っていたら、訳したり、フォローをしたりしています。
そうすると、親には頼れない、自分がきちんと聞いておかないといけないと、少し気が引き締まるようです。
ちなみにこの方法、未就園児や全く初めてのお子様には逆に不安を煽ることにもなりかねません。英語が嫌いになっては元も子もありませんので、そこは注意しておいて下さいね。
集中できない
幼稚園や学校から帰ってきてからのレッスンだと、
- 集中力が切れている
- 眠くなる
など、緊張感を持たせられないという問題に直面します。レッスン日を土日に設定するなど、モチベーションや環境を整えてレッスンに臨めるよう、これまた親の準備が必要です。
レッスンを受ける事を日常化して、ご褒美がなくても頑張れる習慣を身に付けさせたいですね。
講師との相性
レッスンはマンツーマンなので、その子にあった講師を見つけるのは大事になってきます。
また、いくつかのオンライン英会話を試して感じるのは、やはり子どもが受けるなら、「子ども向けのオンライン英会話」と掲げている会社の講師の方が良いです。
子どもの声が小さかったり、飽きてしまったりした場合の対応が、一般向け講師だと少し不機嫌な対応をされることがあります。ですが子ども向けオンライン教室の講師は、終始ニコニコして対応してくれます。
お気に入りの講師をブックマークできる機能がある会社が多いので、何人かお気に入りの講師を見つけて予約を取るのが良いでしょう。
合わないと感じた講師は、予約を取らなければ避ける事ができるのがオンライン英会話の利点でもありますね。
予約が取れない
どこの会社も、人気の講師は予約が取り辛いです。ただ、人気講師でなくても、子ども自身が気に入る場合も多々あります。
ですので、予約が取れないと嘆くのではなく、色んな講師に出会えるチャンスと捉えて、どんどん都合の会う時間で予約していくのが良いと思います。
そうしている内に子どもの好みや親の好みが分かってきて、予約が取れない事にストレスを感じなくなりますよ。
ネイティブの発音ではない
多くの会社がフィリピン人講師を採用しており、訛りの強い方も、綺麗な発音の方も、さまざまな講師が在籍しています。ネイティブにこだわる方にとっては、これはデメリットですね。
ですが日本人よりは確実に英語に対する知識や英語力に長けているので、子どもが一から英語を学ぶには問題ないと私は感じています。
また、ネィティブスピーカーではない強みもあり、英語をどう勉強するべきかのヒントやアドバイスの引き出しを多く持っています。
どこの会社も講師紹介動画などを事前に確認できるので、訛りの強い講師を避けて予約することは可能です。
パソコンの設定は自分で
パソコンに苦手意識がある方にとっては、オンラインの英会話教室はハードルが高く感じられるのではないでしょうか。ですが実は、ほとんどのパソコンにはカメラとマイクが内蔵されているので、新たに購入するべきものはありません。
ただ、我が子は声が小さく、しかも我が家のパソコンのスピーカーは音が小さいので、解決策として、外付けUSBマイクと、家にあったBluetoothスピーカーを設定して、レッスンをするようになりました。
レッスン準備は慣れるまで時間がかかりますが、日本語のヘルプを読んだり、日本人サポートがいる会社だと日本語で問い合わせすることができますので、そちらでほとんどの問題は解決できます。
最近は、スカイプを使わずに、サイトのマイページからレッスンできる会社も増えてきたので、そちらの方がより簡単にレッスンを始められます。
スカイプはスマートフォンやタブレットにアプリをダウンロードできるので、レッスン前に家族や友人と通話する練習をしておくと、安心してレッスンが受けられますよ。
子ども向けオンライン英会話教室のデメリットまとめ
子ども向けオンライン英会話教室のデメリットとしては、親のサポートが必要不可欠です。対面の英会話教室だと先生が子ども達をリードしてくれますが、画面の中の講師が子どもをリードするには限界があります。
また、家でのレッスンだと怠けてしまうのは簡単なので、レッスンする環境を整える事も重要になってきます。
英会話へのモチベーションと集中力を維持させるためには、親子共に気に入った講師やカリキュラムと出会うまで、模索し続けるのが大事です。
オンライン英会話は入会金もなく、休会・退会も1か月単位でできるので、とにかくいくつか体験レッスンを経験して、気に入ったオンライン英会話に入会してみて下さい。
まずはパソコンなどの機器環境を整えて、自宅でのレッスンの習慣化を目指すところから初めてみるのがおすすめです。
日本人に足りないと言われているインプットとアウトプットのチャンスを、デメリットを踏まえた上で、子ども達に与えてあげてほしいと思います。